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市松模様
こんばんは。
久しぶりのブログです。
未だ、不安のある世の中ですが、私たちはその中でも変わらない日常を過ごしています。
変わらないこの日、一日に感謝し、
当たり前のありがたさを改めて噛み締める日々です。
今日は市松模様についてご紹介させていただきます。
市松模様は日本古来の伝統的な模様のひとつで、その柄が途切れることなく続いていることから、『永遠』『発展』『繁栄』などの意味が込められた縁起のいい模様として、昔から愛されています。
間鍋もカップ、湯飲み、皿、花器、火鉢など、様々な形の上で大切に描いてきました。
時間と手をかけた市松模様、その工程もご紹介させていただきます。
上の写真は、土の中の鉄分を抽出し、調合した黒い釉薬を塗っているところ。
これから乾かします。
そして次の工程へ。
鉄釉が乾いたら、塗りの厚さが均一になるように削りならし、上に撥水剤を塗っていきます。
撥水剤がついた部分は釉薬を弾いてかからないので、はみ出した部分は下地までいかないよう薄く削りとります。とても慎重な作業です。
これは市松柄の黒い部分。
マグカップの黒い取っ手や、器の高台の黒い部分もこの工程を経ています。
そして、釉掛けです。
動画がアップできず、文章だけでお許しください。。Instagram(manabe624)とFacebook(間鍋竹士の器)には投稿できているので、よろしければそちらでご覧くださいませ。。
釉薬をかけたら
細かい部分の手直しをして、
窯詰めです。
朝方までひたすらに釉掛けし、
窯詰めにも神経を尖らせます。
配置する場所によっても火の回りが違ってきます。これは感覚と経験と、窯を開けてからの出会い。
御神酒して、祈り、ようやく火が入ります。
およそ13時間。1200度までゆっくりと温度を上げていきます。
緊張感と高揚感の中の1日です。
また少しずつご紹介させてください。
暑い日が続いています。
皆様どうぞお身体大切に夏を乗り切りましょう。☺️